【歌詞考察】BUMPセントエルモの火の意味解釈。テーマは『心の距離』と『お互い様とお陰様』

こんばんは、ひろつぐです。

昨日から募集開始した新企画、
早速ご参加くださった方ありがとうございます!

(特典の個別通話サポートに関しても、
 順番にお返事しているのでお待ちください!!)

 

今回の企画は、

「コミュニティ作りの真髄」

について仲間と共に深めていきながら、
現実的なビジネスノウハウなどを
お伝えしていく講座となっていますが、

 

それに因んで、今回は、

・「本当の仲間って何なのか?」

・「本当の祈りって何なのか?

・「本当のコミュニティって何なのか?」

ということについて、
「とある楽曲の歌詞解釈」を通して、
解説してみたいと思います。

 

さて、今回取り上げるのが、
BUMP OF CHICKENの

「セントエルモの火」

という楽曲。

 

前々回のメルマガでも、

「実はこの歌には裏話があって、
 それを知ってから聴くと感動が100倍になる」

と書きましたが、

祈られる(新企画予告あり)

2024年3月15日

まず、「どんな裏話があるのか?」
解説すると・・・

 

この歌の歌詞は、実は、

「作詞作曲・ボーカルの藤原基央さんが、
 メンバーの升秀夫さん(ドラム担当)
 に向けて書いた歌」

だと言われています。

 

具体的にいうと、

ある日、メンバーの升秀夫さん(以下ヒデちゃん)が
富士山に登山に出かけました。

その情報を知った藤原基央さん(以下フジくん)は、

「よしっ、ヒデちゃんを驚かせるために、
 こっそり後ろから付いてってみようぜ!
 おれらも富士山、登るぞ!!レッツゴー!」

と、思いつき、共通の友人であるスタッフと一緒に
こっそりヒデちゃんの後を追いかけて富士山を登る、という

「サプライズ企画」

を考え、決行。

そのときのエピソードを歌った歌なんです。

(フジくんは、こうやって人にサプライズをするのが好きらしく、
 もうこの時点で、なんというか心温まる話ですよね。。笑)

 

この、前情報アリで歌詞を1つずつ見ていくと、

「いかにフジくんがヒデちゃんのことを大切に想っているか?」

というフジくんからヒデちゃんへの「愛」が、
ヒシヒシと伝わってきて、100倍感動できます。笑

(僕はこれ知ってから初めて聴いたとき、
 嗚咽するくらい泣いて自分でも引きました。笑)

 

では、歌詞を1つずつ一緒に見ていきましょう!

「セントエルモの火/BUMP OF CHICKEN」

 

まず、イントロの何とも言えない
エモいギターフレーズの時点で、

「寒〜い夜の静かな富士山を登り始めた。」

という映像が見えてきます。

 

夜が終わる前に追いつけるかな
同じ坂道の上の 違う位置で

 

先に富士山を登っているヒデちゃんに、
後から追いかけるように登り始めたフジくんは、

「夜が終わる前にヒデちゃんに追いつけるかな…」

と想いを馳せています。

そして、

「先に富士山の坂道(山道)登っているヒデちゃんと、
 後から登り始めたフジくん、という情景描写」

「同じ坂道の上の 違う位置で」

というたった1行で表現し切るあたり、
藤原さんの作詞は毎度のことながら天才の所業。

(「同じ」と「違う」という対義語を使って、
 それを表現する感じも、文学的で美しい…)

 

同じ場所に向けて 歩いてるんだ

 

ここ!!ひろつぐの注目ポイント!!
略して「ひろつぐポイント」!!

これを冒頭のここで言っているのが、
最後に伏線回収されるための超重要な役割を果たしているので、
よーーーく覚えておいてください!!

 

ここではひとまず、

「同じ場所」=「富士山の頂上」となるでしょう。

ヒデちゃんもフジくんも、
富士山を登っている以上は、2人とも

「富士山の頂上に向けて歩いている」

ということになります。
(ですが、後にこれはひっくり返ります!!)

 

今どんな顔してる

 

「今アイツどんな顔してるんだろう?」

と、フジくんは相変わらず
ヒデちゃんの状況に想いを馳せています。

 

どれくらい先にいるんだろう Mm…

 

これも今回の曲のかなりキーワードになります。

フジくんは、ヒデちゃんとの「距離」に想いを馳せて、
「どれくらい先にいるんだろう」と考えています。

(Mm…の低音イケボハミングもエモくて最高に好きです)

 

言葉を知ってるのはお互い様な
言葉が足りないのもお互い様な
勝手についてきたんだ構わず行けよ
ほら全部がお互い様な

 

出ました、ひろつぐポイント!!!!

「お互い様」が3回も出てきています。

そして、後に「お陰」という言葉も出てきますが、

この「お互い様とお陰様」というのは、
全ての人間関係(コミュニティ)において
本当に重要な考え方だと思っています。

 

例えば、人って、何か嫌なことがあった時に、

「アイツにこんなこと言われたからだ!」とか
「今の世の中のココがダメだからだ!」って

誰かや何かのせいにしてしまいがちです。
責任転嫁することで自我を守りたいから。

(僕もよくやってしまうので気をつけてます…)

 

でも、「アイツ」に言われた「嫌なこと」は、
「自分も過去に誰かに言ってしまったこと」の場合がほとんどだし、

「世の中のダメな部分」は
「自分の中にあるダメな部分」の場合がほとんどで、

つまり、「自分の内側の醜さ」を
「人や世界を通して鏡のように見ている」
だけなんですね。

 

そういう意味で、

「全部がお互い様」

なんです。

 

だから、

「嫌なことあっても、お互い様。」

と思えると、相手を許すことができます。

でもこれが簡単にできないから、
世の中で戦争や差別や飢餓が
いつまでもなくならないんだと思います。

 

逆に言えば、全人類が、

「嫌なことあっても、お互い様。」

という考えを持つことができて、
人や自分の汚い部分・醜い部分・黒い部分を
「許す」ことができれば、

世界中から戦争や差別や飢餓がなくなると思います。

 

つまり、

BUMP OF CHICKENの歌を教科書にすれば、
世界が平和になる!!ということです!(何)

 

まぁそれくらい、

「全部がお互い様」

という言葉は深いと思っています。

 

ちなみに、ここでフジくんが言いたかったのはおそらく、

「ヒデちゃんの野郎、なんで俺に何も言わないで、
1人で勝手に富士山に登りに行ったんだよ。
おれのこと誘ってくれれば良いのに〜。

あーあ、ヒデちゃんと一緒に登山したかったなぁ。

何も言わないで勝手についてきちゃったけど、
何も言わないで行ったのはヒデちゃんだって同じだから、
“全部がお互い様”だもんね〜!!」

 

みたいな想いを、

 

言葉を知ってるのはお互い様な
言葉が足りないのもお互い様な
勝手についてきたんだ構わず行けよ
ほら全部がお互い様な

 

この部分から僕は感じました。

なんか発想が、駄々こねてる子供みたいですよね。
(フジくん可愛いかよ・・・!!)

 

何にしても、フジくんがどれだけ
ヒデちゃんのことが大好きかが伝わってきます。

(まだ曲始まって30秒くらいなのに、
 この調子でやってたら最後まで書き切れるのか?
 という疑問が出てきたのは置いておいて先に進めます。
もうこの時点でこの曲尊すぎやしませんか?

 

How far are you?
星が綺麗な事に 気づいてるかな
僕が気付けたのは 君のお陰なんだよ
ずっと上を 見てたから

 

きましたサビです。

サビ冒頭を英語にしちゃって、
上ハモで綺麗にハモってくる感じがオシャレすぎます。

後、個人的に、

「見てたから」の「見」のファルセット(裏声)が
美しすぎて好きすぎて、そこだけ100回リピートしたい。

 

 

「How far」

は距離を問う表現なので、

「How far are you?」

=「あなたとの距離はどれくらいですか?」

=「どれくらい離れてるんだろう?」

 

ってことですね!

「どれくらい離れてるんだろう?」

は、もうすでに最初の方で出てきてるので、
それを改めて英語で言ってみようと思った。

つまり、それだけ、

「この曲で重要なポイント」

だということです。

 

しかも、サビは大体、
その曲で一番言いたい大事なことを言いがちなので、

「どれくらい離れてるんだろう?」

には、とても重要な意味があるのかなと・・・

 

多分、フジくんはここで、

「物理的な距離」のことを言いたいんじゃなくて、
「心理的な距離」のことを言いたかったのかなと思います。

 

今、ヒデちゃんとの心の距離はどれくらいあるかな?
もっと心の距離を近づけたいのに、近づけないな…

 

という葛藤を、

富士山を登るヒデちゃんを
後ろから追いかけるフジくんの
「ヒデちゃんとフジくんの物理的な距離」
に掛けて歌ってるように聴こえます。

 

そして、

1.星が綺麗なことに気づけたのが、君のお陰
2.なぜなら、僕はずっと上を見てたから

ここは最初聴いた時、因果が分からなかったんですが、

よくよく考えてみると、
フジくんは富士山を登りながら
ヒデちゃんにずっと想いを馳せてる

つまり、フジくんはヒデちゃんをずっと見てる。

どこから?

同じ坂道の下(フジくんの位置)から、
同じ坂道の上(ヒデちゃんの位置)を。

 

だから、
「ヒデちゃんが自分よりも山の上にいてくれたお陰」で、
フジくんは「ずっと上を見てた」ということ。

そうやって上を見てたから
「星が綺麗なことに気づけた」ということ。

結局、ずーっと、
ヒデちゃんのことを想ってるということ。

星が綺麗かどうかなんか実は別にどうでも良くて、
フジくんはヒデちゃんのことに
ずっと想いを馳せてるということを、
「星が綺麗」を利用して伝えようとしてるということ。

 

・・・

 

いや天才か・・・!!!このフジくんの表現力!!

 

そして相も変わらず、フジくんは、

「綺麗な星」

を見つけたときに、

「あぁ、星が綺麗だなぁ」

だけで終わるんじゃなくて、

「星が綺麗だけど、ヒデちゃんも気づいたかな?
 ヒデちゃんにも同じもの見ててほしいなぁ。
 この感動をヒデちゃんと早く共有したいなぁ。」

と思ってるわけです。

いやどんだけヒデちゃんのこと好きなん??
もうプロポーズでもしたら??レベルです。

 

ちなみに、これと似たようなことを言ってる曲が、
他にもあって、

同じもの見られたらそれだけで良い
同じ気持ちじゃなくてもそれだけで良い

R.I.P/BUMP OF CHICKEN

 

信号待ち 流れ星 驚く声
いつも通り見逃した どうしていつも
だけど今日はそれでも 嬉しかったよ
誰かが見たのなら素敵なことだ

そんな風に思えたと伝えたくなる
誰かにあなたに伝えたくなる

Merry Christmas/BUMP OF CHICKEN

 

こんな風に、フジくんは基本的にいつも、

「大切な人と同じものを見て共有したい」
「良いことを大切な人と共有したい」

と思ってるんですね。(はぁ。尊っ…)

 

でもこれは誰しもが思うことですよね!

僕も本当に良いものを見つけたときは、
その感動を大切な誰かに共有したくなります。

 

話を戻して・・・

ちなみにこのサビ頭のフレーズで

「ベース」と「ドラム」が

この曲で初めて登場しますが、
この入りが最高にカッコよくて好きです。

(このサビのベースのフレーズ最高にエモい…!!)

 

急に険しくなった 手も使わなきゃ
ここ登るときに怪我なんかしてないと良いが
立ち止まって知ったよ 笑うくらい寒いや
ちゃんと上着持ってきたか

 

ここから2番に入るわけですが、
もう僕が何を言いたいかわかりますよね?

フジくん、ヒデちゃんのこと愛しすぎか・・・!!!です。

 

手も使わないと登れないくらい山道が険しくなってきて、

「ヒデちゃん、ここ登るときに怪我なんかしてないと良いけどな…」

と、ヒデちゃんに想いを馳せ、

ふと立ち止まってみたら、笑うくらい寒くて、

「寒くなってきたけど、ヒデちゃん上着持ってきたかな…」

と想いを馳せに馳せ続けてるわけです。

フジくんのヒデちゃんに対する想い。
もはや「親が子に対するそれ」ですよね。

 

わかり合おうとしたら迷子になる
近くても遠くて ややこしくて 面倒な僕らだ

 

先で、「どれくらい離れてるんだろう?」と
距離を気にするフレーズが連続で続いていましたが、

「近くても遠くて ややこしてくて 面倒な僕ら」

というのは、

「たとえ、物理的な距離が近くても、
 心の距離が遠いこともあったりして、
 言葉で話し合ってわかり合おうとしても
 すぐ迷子になっちゃったりもするし、

 逆に、心の距離が近くて会いたいのに
 物理的な距離が遠くてすぐ会えなかったりもして、

 そういう意味で、人間ってややこしくて面倒だよね。」

ということを言いたいのかなと感じました。

 

だからついてきたんだ わかりやすいだろう
ちょっとしんどいけど 楽しいよ

 

「俺のヒデちゃんへの愛は、
 言葉で伝えようと思っても伝わらねぇ…

 だから俺は行動で伝える!!

 「お前が大切だ」なんて言葉じゃわかりにくいけど、
 「登山に勝手についてくる」という行動ならどうだ?
 ”わかりやすいだろう”?

 ”だからついてきたんだ”。

 寒いし道も険しいしで”ちょっとしんどい”けど、
 もうすぐお前に会えると思ったら全部”楽しいよ”」

こういう心意気を感じるフレーズです。

 

いやどんだけヒデちゃんのこと好きなん??
もうプロポーズでもしたら??Part2です。

 

でも大事ですよね。

「言葉」ではなく「行動」で伝える。

言葉でならいくらだって嘘つけるけど、
行動では嘘がつけないですから。

人と人とのコミュニケーションにおいて、この

「言葉」ではなく「行動」で伝える。

って本当に大切だと思います。

 

あと、よーく耳を澄ませて
歌を聴いてみてほしいんですけど、

「ちょっとしんどいけど楽しいよ」の

「楽しいよ」の部分、笑ってません??

顔は見えないけど、絶対笑いながら歌ってますよね??

 

顔が見えないのに
歌声だけで笑ってるのを伝えるって・・・

作詞力もそうだけど、
歌の表現力もマジでとんでもないです・・・(はぁ好き…)

 

ちなみに、2番に入ってから
ドラムとベースが入ってきますが、

ドラムはハイハットを16分で細かく刻んでいて
ベースもそれに合わせて細かく移動していて、
その手数の多い演奏によって、

「手数が必要になるくらい険しくなってきた山道」

の風景が目に浮かんできます。

 

How far are you?
震える小さな花を 見つけたかな
闇が怖くないのは 君のお陰なんだよ
君も歩いた 道だから

 

きました2番のサビです。

How far are you?

は、1番のサビ同様、また繰り返しています。
フジくんは「心の距離」を気にかけ続けています。

 

それ以降もロジックは1番の相似系で、

震える小さな花を見つけた感動を
フジくんはヒデちゃんと共有したいと思っている。

かつ、

1番は「星」という「遠くのもの」を歌っていたけど、
2番は「花」という「近くのもの」を歌っていて、
対比表現が美しいのはもちろんのこと、

ここでも、この歌のキーワードの
「距離」を表現しています。

 

1.闇が怖くないのは、君のお陰
2.君も歩いた道だから

この因果関係のフレーズも好きですね〜・・・

 

「どれだけ暗闇の山道でも、怖くないよ!
 だって先にヒデちゃんが歩いた道だもん!」

というのを非常に美しく詩的に表現しています。。

 

後、個人的に

「道だから」の「み」の部分が、
1番はファルセット(裏声)で優しく歌ってたのを
2番は地声で力強く歌っていて、魂震えます。
カッコ良くて好きすぎて、そこだけ1000回リピートしたい。

 

 

そして、1番のサビも2番のサビも、

「お陰」

というフレーズが出てきますが、
これも人間関係(コミュニティ)において
とてもとても重要な考え方だと思います。

 

例えば、人って、何か良いことがあった時に、

「これはおれの力で得たものだ!」とか
「ラッキー!さすがおれ♪自分すげぇ!」って

自分の手柄にしてしまいがちです。
自己重要感に浸って自我を守りたいから。

(僕もよくやってしまうので気をつけてます…)

 

でも、「良いこと」って、
「自分の力だけでは絶対に起きない」し

必ず、そこに「誰かの助け」があります。

つまり、何か良いことがあっても、
自分の力で得たものではなくて、

「誰かのお陰様」

なんですよね。

 

そういう意味で、

「全部がお陰様」

なんです。

 

だから、

「良いことあっても、お陰様。」

と思えると、人に感謝の気持ちが生まれます。

でもこれが簡単にできないから、
世の中で戦争や差別や飢餓が
いつまでもなくならないんだと思います。

 

逆に言えば、全人類が、

「良いことあっても、お陰様。」

という考えを持つことができて、
関わる全ての人に「感謝」ができれば、

世界中から戦争や差別や飢餓がなくなると思います。

 

つまり、

BUMP OF CHICKENの歌を教科書にすれば、
世界が平和になる!!ということです!(何Part2)

 

まぁそれくらい、

「お互い様とお陰様」

という言葉はとても大切で
とても深いと思っています。

 

言いたいことはないよ 聞きたいこともないよ
ただ届けたいことなら ちょっとあるんだ

ついてきたって言う 馬鹿げた事実に
価値などないけど それだけ知ってほしくてさ

 

きたーCメロ!!

ここバックのバンドサウンドも
激しめでカッコ良くて大好きだし、
歌詞も良き!!!!

 

別にフジくんはヒデちゃんに
何か具体的に言いたい事があって
登山についてきたわけじゃないし、

何か具体的に聞きたい事があって
登山についてきたわけじゃない。

つまり「特に用はない」わけです。

 

でも「届けたいこと」はちょっとある。

何を届けたいのか?

 

要件は「言うもの」だけど、
想いは「届けるもの」です。

だから「届けたいこと」というのは、
「想い」です。

 

「おれはお前を大切に想ってるんだぜ!
 おれはお前を仲間と思ってるんだぜ!
 だからついてきたんだぜ!!
 それだけ知って欲しくてさ!!」

こういう「想い」を、
フジくんはヒデちゃんに届けたかったんだと思います。

(ああああああ泣けるうううううう。。涙)

 

これが「本当の仲間」ですよね。

特に何の用もないけど、
ただただ無目的に一緒にいたり、
ただただ無目的に喋ったり

こういう「心の距離が近い仲間」を、
僕も増やしていきたいと思っています。

 

後、「馬鹿げた事実」のところを、
6連譜にして強調してるのもエモい。。

「ついてきたことなんて、確かに
 馬・鹿・げ・た・事・実 だよ!
 でもお前が好きでお前に会いにきたんだよ!!
 それだけ知ってほしくてさ!!」

みたいな。

(はぁ。好き…)

 

どれくらい先にいるんだろう
どれくらい離れてるんだろう

 

これはもうずっと言ってきた、

「物理的な距離」と見せかけて
「心理的な距離」を歌うという
超高等エモエモテクニックですね。

 

靴紐結びがてら 少し休むよ
どうでも良いけどさ 水筒って便利だ

 

バックサウンドがピタッと静かになることで、
少し休憩している情景が見えてきます。

「水筒って便利だ」は、
彼らの別の曲の歌詞とリンクしてると思ってて、

孤独の果てに立ち止まるときは
水筒のフタを開ければ
出会いと別れを重ねた
自分の顔がちゃんと写る

Stage of the ground/BUMP OF CHICKEN

これですね。

 

「水の入っている水筒の中を見た」

ということを一切言わずに、
水筒の中を見たことを表現してるあたりが
美しすポイントです。

 

寝転んで見た夜空に 静寂は笑って
月が滲んで揺れる

 

あーーーここ好きポイント!!!

寝転んで夜空を見たワンシーンの絵が浮かぶし、
静寂に笑わせるという擬人化もすげぇし、

 

何よりかにより、

「月が滲んで揺れる」って凄すぎません???

「涙」という言葉を使わずに、
涙が溢れてきたことを伝えてるんです・・・

なんだただの神か・・・

 

フジくんはヒデちゃんのことを考えすぎて、

ヒデちゃんと出会えた奇跡的なご縁に想いを馳せすぎて、

その上でヒデちゃんと一緒にバンドができている
「奇跡中の奇跡中の奇跡」への感謝が溢れ出して、

きっとここで涙が溢れてきたのでしょう。

 

わからない何かで胸がいっぱいだ
こんなに疲れても足は動いてくれる

 

「そんなヒデちゃんに早く会いたい!」

という何とも言えない想いで胸がいっぱいになり、

その一心でまた立ち上がり、歩み始めます。

 

ここで一回消えたドラムとベースが入ってきて、
ドラムが美しいロールを刻みながら
ベースも何ともカッチョええフレーズで、

「休憩を終えてまた立ち上がって歩き始めようとしてる感」

を感じます。

 

 

「人は自分のため」では力が出ないけど、
「大切な誰かのため」となったときに最も力が出るんだと、
僕も子どもが生まれてからわかるようになりました。

だから、大切な人に大切なことを伝えるためなら、
どれだけ“疲れた足”でも“動いてくれる”んですね。

 

同じ場所に向けて 歩いてたんじゃない
僕は君に 向かってるんだ

 

キターーーーー!!!!

ここです!!!!!!!!

この曲で最高で最大の胸キュンポイント!!

 

最初に

「ここあとで伏線回収されるんで覚えといてください!」

って言ったの覚えてますか?

 

曲の冒頭では、

 

同じ場所に向けて歩いてるんだ

 

と歌ってて、フジくんも最初は、

「ヒデちゃんが目指してるのと同じ場所、
 つまり富士山の頂上に向けて歩いてる」

と思ってた。

 

でも、ここでそうじゃなかったことに気づくんです。

 

「俺は富士山の頂上に向けて歩いてたんじゃない・・・

 俺はヒデちゃんに向けて歩いてたんだ・・・!!!

(事件は会議室で起きてるんじゃない・・・
 現場で起きてるんだ・・・!!!的な)

この伏線回収劇ですよ。

これが最っっっっっ高にムネアツ展開!!!

 

しかも、

「僕は君に向かってるんだ」

の部分でブレイク
(一瞬ドラムなどの目立つ音が消える)が入ります。

 

音楽において、最も強調したいとき、
どうすれば良いか?

「爆音」を使って目立たせれば良い!

と思いますが、実は違います・・・

音楽で最も目立つのは、

「無音」

です。
(曲が良すぎてテンション上がりすぎて、急に音楽語り出した。笑)

 

これは、スピーチなんかでも同じで、
スピーチが上手い人は、
一番強調したいことを言う前に
あえて一瞬黙って間を置きます。

 

すると、「あれ?なんで静かになったんだろう?」と、
聞き手の注意を引くことができるので、
そこですかさず、本当に伝えたい大切なことを言う。

すると、大切なことがしっかり伝わって、
「印象に残る良いスピーチ」になります。

(これを悪用して、大衆扇動や洗脳にも使う人もいるので注意…!!)

 

話を戻して、

「僕は君に向かってるんだ」

というのを大切なことを伝えるために、
「向かってるんだ」のところで無音を使ってる、と。

表現力の鬼ーーーー!!

 

How far are you?
一緒に生きてることは 当たり前じゃない
別々の呼吸を懸命に読み合って
ここまで来たんだよ

 

最後の大サビです。

さっき靴紐結びながら休憩した時に、

フジくんはヒデちゃんのことを考えすぎて、
ヒデちゃんと出会えた奇跡的なご縁に想いを馳せすぎて、

その上でヒデちゃんと一緒にバンドができている
「奇跡中の奇跡中の奇跡」への感謝が溢れ出して、
涙が溢れました。

 

気づいたんですよね。

「一緒に生きてることは当たり前じゃない」

って。

考えてることも思ってることもやりたいことも
食べたいものも付き合ってきた人も何もかも
全部違う人同士だから、

“別々の呼吸を読み合う”

つまり、お互いがお互いを思いやる・・・

「お互い様」の精神で許し合って、
「お陰さま」の精神で感謝し合う、

そういうことをしない限りは、
一緒に生きていくことなんてできないんです。

 

逆に言えば、
ここまで一緒に生きてきた人がいたなら、

ここまでそうやって

「お互い様」の精神で許し合って、
「お陰さま」の精神で感謝し合って、

“別々の呼吸を読み合ってきた”

ということ。

 

これを忘れた時に、人とのご縁は切れます。
これを忘れた時に、コミュニティが崩壊します。

 

How far are you?
僕が放った歌に気づいてないなら
いつまでだって歌おう 君のお陰なんだよ
いつも探してくれるから

“必ず見つけてくれるから”

 

そして最後の最後のサビです。

フジくんはBUMPの音楽を作詞作曲をしてきた。

そしてその歌をずっと放ってきた。

 

でも、そうやって音楽を作れるのも歌を歌えるのも
全部ヒデちゃん(や他のメンバーやリスナー)のお陰。

「ヒデちゃんがいつも俺の歌を探してくれるから、
 だから俺は歌を歌えるんだ・・・

 ヒデちゃんが俺の歌を必ず見つけてくれるから、
 だから俺はいつまでだって歌うんだ・・・!!」

 

フジくんはバンドメンバーの仲間のヒデちゃんを
心の底から信じていることが伝わってきます。

「いつも探してくれて」
「必ず見つけてくれる」

ということを、根拠なく信じ切っているのが、
歌の力強さから伝わってきます。

 

そして、「無音」の話をしましたが、
最後の最後でも使われてますね!!

 

「必ず見つけて〜”くれるから〜”」

の部分がバックバンドのサウンドが一瞬全て消えて、
その後にギターが「ジャーんドゥクドゥ〜ん」ってなるのが
カッコ良すぎません???

「ジャーんドゥクドゥ〜ん」って何?」って感じなんですが、
伝わりますよねきっと!!伝わると信じ切ってます!

 

 

ということで、気づいたらほぼ1万文字に渡って、
「セントエルモの火」の歌詞解釈をお届けしてきましたが、
僕が今回一番伝えたかったのは、

「本当の仲間ってこういうもんだよね」

「本当の祈りってこういうもんだよね」

「本当のコミュニティってこういうもんだよね」

ってことです。

 

曲中を通して、フジくんの中から
一瞬たりとも、ヒデちゃんの存在が消えることはありませんでした。

フジくんは、

・星が綺麗なことに気付いても
・道が険しくなっても
・笑うくらい寒くても
・震える小さな花を見つけても
・暗闇が怖くないと気付いても
・靴紐結びがてら少し休んでも
・寝転んで夜空を見上げても

何が起きてもどんなときでも、
常にヒデちゃんのことに安否を気にかけて
常にヒデちゃんの状況に想いを馳せていました。

 

これが「祈る」ということなんだと思います。

僕も子どもが生まれてから、
出かけたりして子どもと離れてても

常に子どものことが気にかかって

・ちゃんとご飯食べてるかなぁ
・走って転んで怪我とかしてないかなぁ
・今ちゃんとオムツ綺麗な状態かなぁ

とかって頭をよぎるんですが、
これも、僕は無意識に子どもを祈ってるんだと思います。

僕はおそらく、子どもを愛してるんだと思います。

 

 

そして、この曲を演奏している
「BUMP OF CHICKEN」は結成30年になるわけですが、
30年間も同じ人と一緒に音楽をやり続けるって、
並大抵の努力じゃできません。

ここでいう「努力」というのは、

「お互いにちゃんとわかり合おうとしているか?」

というところに、本気で向き合う姿勢のことです。

 

本気で向き合うのって本当に大変で、
ただ仲良しこよししてりゃあ良いってもんでもなくて、

お互いの嫌な部分や醜い部分や黒い部分や
見たくない部分もお互いに見なきゃいけないし、
そういう汚い部分含めて受け入れなきゃいけない。

そのために、
時には本気でぶつかることもあるかもしれないし、
苦しい想いも悔しい思いを沢山することもある。

 

それでも、お互いがお互いを呼吸を読み合って、
「お互い様」の精神で許し合って、
「お陰さま」の精神で感謝し合っていく。

 

それが「一緒に生きる」ということだし、
それが「本当の仲間」だと思います。

そして、そんな仲間が集まってできるのが、

「コミュニティ」

です。

(BUMP OF CHICKENというのも、
 4人の仲間が集まってできたコミュニティです)

 

今回はたまたまバンドメンバーの話でしたが、
夫婦関係とか普段の人間関係とかでも同じだと思います。

 

全人類が、関わる周りの人に対して、
この歌のような、

「フジくんからヒデちゃんへの愛」

を持つことができたら・・・

それこそ、本当に争いも差別も飢えもなくなると思うんです。

でもそれが本当に難しいことなんですが・・・

 

難しいからこそ、僕もそこに挑戦をしていって、

「本気で仲間を愛して」

「本気で仲間を想って」

「本気で仲間を祈る」

ということに向き合っていきたいと思います。

 

今回の歌詞解釈を通して、

「人(仲間)を本気で愛するってどういうことなのか?」

「人(仲間)を本気で祈るってどういうことなのか?」

が少しでも伝わって、

「自分ももう少し、周りの人を愛してみよう」

と思える人が1人でも出てくれたら、
こんなに嬉しいことはありません。

 

ということで、今回の話を踏まえて、
改めてこの曲を聞いてみてください!

感動が100倍増しになるって、嘘じゃなかったでしょ?

「セントエルモの火/BUMP OF CHICKEN」

 

P.S.
僕の「仲間」を集める企画を募集中です。

この企画に参加いただいた方は、特に、
今後「一生の仲間」だと思って、
僕はマジのガチの死ぬ気で大切にします。

今回のフジくんからヒデちゃんへの想いのように
想いを馳せ続け、本気で参加者のしあわせを祈り続けます。

▼新企画のご案内ページはこちら
https://hirotsugu36.com/colorful/inspire

 

「祈られたら、どうなるの?」

と思う人もいるかもしれません。

確かに、祈られたところで
現実的には何も起きないかもしれないし、
何か良いことが起きると保証もできません。

 

ただ、

「誰かに本気でしあわせを祈られる」

というのは、信じられないような
とてつもない見えないパワーがあります。

体感したい人は来てください。

そして、

「魂レベルでの繋がりを感じられる本当の仲間」

が欲しい人は来てください。

 

ついでに、

「現実的に人様の役に立って
 堅実に副収入を得る方法」

というのもお伝えしていくので、
副業を考えてる人やビジネスに興味がある人も
来てもらって損はないと思います。

 

また、追々、僕の

「仲間に本気で祈られたエピソード」

とかもお伝えしていけたらなと思います。

公式メールマガジンのご案内(無料)

最新メルマガを最速で受け取りたい方は、
こちらから公式メルマガにご登録いただけます。

メルマガのみで配布する限定コンテンツなども
お届けしていっていますので、ぜひどうぞ!