-第3章- 毎朝5時起き&12時間労働!?地獄の暗闇トンネル工事生活。ノウハウコレクター時代

大学受験の放棄とそのための条件

お金の本質や世の中の仕組みを学び始め、
ネットビジネスで生きていけると確信し、
大学受験を放棄しようと決意した僕。

浪人生活5ヶ月目のある夜、
母親を呼び止めて僕は話し始める。

 

 

僕「ちょっと話があるんだけど。
あのさ、大学受験やめようと思うんだ。」

母「え?どうして急に!?」

僕「実は今、インターネットを使ってビジネスをする方法を、勉強してて、それでうまくいきそうdakar

(話終わる前に食い気味に)
母「
そんなわけのわからないものが、うまくいくわけないでしょ!大学に行かなきゃ良い会社に就職できなくて大変な思いするんだよ!」

 

 

「The教育ママ」である母親は、予想通りもちろん猛反対。

そりゃそうだ。結果が出てるならまだしも、
まだ結果も出てないのにそんな話が通るわけがない。

それでも僕の決意は揺らがなかった。

 

次第にその固い決意を感じとった母親は、
ある条件をつきつけてきた。

「大学受験やめるなら
お前はもう社会人なんだから、
どこでもいいから働け。

そうじゃなきゃ許さないよ。
お父さんのところで働いてこい!」

 

そう言われた僕は、

「おれにはネットビジネスがあるんだし、すぐに成功して、仕事やめればいっか」

と思い、父の会社で働くことになる。
それが地獄の始まりだとも知らずに…

 

お日様の光が恋しい。。地獄のトンネル工事生活時代

そんなこんなで、大学受験を放棄して、
父の経営している電設工事会社で働き始めることになった僕。

その頃、父の会社では、
とある新幹線の開通工事をしていて、
僕はアルバイトとしてその工事現場で働くことになった。

家からは遠い場所での仕事だったので、
現場近くの宿に泊まり込みで仕事を開始。

 

はじめのうちは、

「よっしゃ、とりあえずはここで働きながら、
さっさとネットビジネスで稼げるようになっちゃおう♪」

と、この工事現場での仕事を軽く考えていたが、
その気持ちが甘かったということに気づくまでに、
そう時間はかからなかった。

 

 

仕事開始日の前日の夜。

父「よし、明日から5時起きだから早く寝るぞー」

僕「え。ごごご5時?」

と、志村けんのだいじょぶだぁの
夫婦コントさながらのやりとりが交わされ、
毎朝5時に起きなくてはいけないことを知った僕。

普段そんなに早起きをすることなんて滅多にないので、
5時に起きれない自信しかないまま目覚ましをセットして就寝。

 

 

そして翌日の朝5時。

 

僕「ぐーすかぴーzzzぐーすかぴーzzz(気持ち良い夢の中)」

目覚まし「ジリリリリリリリリリ」

父「ほら起きろー」

僕「ん?むにゃむにゃ。ばたん。(1度起きて目覚ましを止めるも、眠すぎて二度寝モード)」

父「起きろー仕事だぞー」

僕「んーーー。むにゃむにゃ。ばたん。(再び就寝)」

父「おらー!!!起きろっつってんだろ!!!仕事だ!!!」

僕「びくっ!!!ささささー(急いで身支度を整える)」

 

 

父は仕事のこととなると、
普段の温厚な雰囲気とは別人の、
鬼のように厳しい人に変貌することを知った。
(今思えば当たり前だ。
社長という責任重大な立場なんだから。。)

 

普段、どんなに夜早く寝ても
朝8時くらいまでは寝ていた僕にとって、
朝5時に起きるのは並大抵のことではなかった。

でも、起きなければ
父にぶん殴られる勢いだったので、
起きるしかない。。

このときに初めて
「あぁ仕事って大変なんだなぁ」と
社会の厳しさを垣間見た。

 

 

それから父の運転するトラックの助手席に座り
「5時ってまだこんなに暗いのかー」とか思いながら、
新幹線開通の工事現場に向かう。

 

現場に到着しミーティングをすると、
真っ暗なトンネルの中に入っていくとのこと。

こんなに大きなトンネルは
初めてみたなーなんて思ってるうちに、
どんどんトンネルの奥の方へと進んでいく。

せっかく外が少し明るくなってきたと思っていたのに、
気づけばまた真っ暗闇のトンネルの中だ。

 

そして始まる地獄の12時間労働。。

お昼ご飯で1度休憩を挟むものの、
朝から晩までずーーーっとトンネル工事。

酸素が薄くて空気も悪い
息苦しくて暗いトンネルの中、

おでこに取り付けたライトの明かりを頼りに、
自分の体重より重たいであろう資材を
運んでは降ろし運んでは降ろしを繰り返し。

 

見たこともないほど極太の大蛇のようなケーブルを、
全身の力を振り絞りながら、線路に沿ってひたすらまっすぐ敷き続け。。

朝が早いので、眠気と戦いながらのときも多々ありつつ。。

 

 

過酷な長い長い労働時間を終え、
トンネルの外へ出ると、辺りはもう薄暗くなっていた。

 

朝のまだ暗い時間に起きて、
日中は暗いトンネルの中で働き、
外に出るともう薄暗い時間。

こんなにお日様の光を浴びたいと思ったのは
このときが初めてだった。
仕事を終えて宿に帰ると、
お風呂に入ってご飯を食べるのがやっと。

それ以外に何かをする力は
もうほとんど残っていなかった

 

 

この経験をして初めて、
あのとき父が怒鳴ってリモコンと段ボール箱を
「必殺 連続投げ!!」した理由がわかった。

家族のためにこんなに大変な思いをして
一生懸命に仕事をしていたのか…と。

 

あのときそのお金をせがんで
ぽんぽん使っていた自分が
本当に恥ずかしく思えたし、
情けなくて申し訳ない気持ちになった。

と同時に、父への感謝の気持ちが
沸々と湧き上がってきた。

 

「今までこんな大変な思いをして
自分を育ててきてくれたのか。本当にありがとう」

そう思うと同時に、
早く自分の力で大きく稼げるようになって、
父に楽させてあげたいと
強く思うようにもなった。

 

完璧主義で行動ができないノウハウコレクター時代

そんな中、僕は当初の予定どおり、
仕事終わりの僅かな力と僅かな時間を使い、
ネットビジネスに取り組んでいた。

いや、正確にいうと、
“ネットビジネスの勉強”をしていた。

そうだ。勉強ばかりしていて、
肝心の“実践・行動”ができていなかった。

 

いろいろな無駄な情報に振り回され、
いろんなノウハウに浮気してしまい、
ろくに行動もせずに情報収集するばかり。

今思えば、このときにはもうすでに、
ネットビジネスで成果をだすための知識は
十分にあったが、ここで僕の悪い癖がでた。

 

それが“完璧主義”というやつだ。

「完璧に全部を理解してから実践をしよう」

という考え方。これが非常に厄介。

 

完璧主義でいると、
永遠に実践・行動ができなくなってしまう。

だって、完璧に理解できる日なんて
永遠にこないから。

 

 

僕の好きな言葉に

 

「完璧という基準は基準を持たないのと同じだ。
なぜなら完璧なんてありえないから」

 

という言葉があるが、本当にその通りだ。

 

それに、やってみて初めてわかること、
逆に言えばやってみないとわからないことなんて
山のようにある。

ビジネスをやる上で、
この完璧主義というものは本当に悪だってことだ。

 

 

ある程度全体像を理解したら

  • とりあえず行動してみる
  • まずは実践してみる
  • ちょっとくらいわからないことがあってもやってみる

このマインドが本当に大事だ。
やってみないことには、まじで何にも始まらない。

 

このことに気付けなかった僕は、
この完璧主義という悪者のせいで、

当時なかなか大きな成果をあげることができないまま、
なんやかんやそこから3年もの間、
俗に言うノウハウコレクターというものになっていた。

(ノウハウコレクターというのは、
文字通り人のノウハウばかりを集めて
自分で実際に行動しない人のこと)

 

  • 輸入ビジネスが稼げると言われたら輸入ビジネスの教材を買ってみたり
  • コピーライティングが大事だと言われたらコピーライティングの教材を買ってみたり
  • サイトアフィリエイトが稼げると言われたらサイトアフィリの教材を買ってみたり
  • 自己啓発セミナーに行けば人生変わると言われたら自己啓発セミナーに参加してみたり
  • デザインスキルが大事だと言われたらデザインを学ぶ高額塾に入ってみたり
  • ネットワークビジネスが稼げると聞けばネットワークビジネスを学んでみたり
  • 四柱推命が稼げると聞けば四柱推命の高額塾に入ってみたり
  • WEB制作が稼げると聞けばHTMLやCSS、PHPを学んでみたり

 

本当にいろんなノウハウに
時間もお金も費やしてしまった。

今思えばどれもこれも
ビジネスの本質ではなかったのだが。。

 

大事なことなので何度でも言うが、
ビジネスで成果をあげるためには

 

「まずやる。とりあえずやる。行動。行動。即行動!」

 

というのが本当に大事だということ。

タイムマシンがあるなら
この頃の僕に殴ってでも教えてやりたい。。

 

人間にとって最も大切な資産とは?

そして、この3年間の
ノウハウコレクター時代の経験を経て、
もうひとつ、とてつもなく重要なことを学んだ。

 

それは

『人間にとって最も大切にすべき資産は”時間”』

だということ。

 

お金でも不動産でも車でもブランド品でもなく、
“時間”こそが最も大切な資産だということだ。

 

当たり前のことだが、
どんなに泣こうが喚こうが
僕がこのとき無駄にしてしまった3年間は
絶対に取り戻すことができない。

お金は後からいくらでも取り返しがつくが、
時間だけは取り返しがつかないわけだ。

 

ちなみに僕が今までに会ってきたお金持ちの人たちも
共通して“時間”をめちゃめちゃ大事にしていた。

 

 

そして、普段の生活の中では
なかなか実感することがないので
忘れがちになってしまうが、

 

【僕ら人間はいずれは死ぬ】

 

つまり僕らの時間には
限りがあるということだ。

必ず終わりのときがくるわけだ。

しかも思ってるよりも早く
そのときはやってくると思う。

だって今までの20数年間、
本当にあっという間だったから。。

 

だからこそ、
その限られた時間の中で
何をするかが大事なことだと思うわけだ。

 

「1秒も無駄にしちゃいけない」

 

本当にその通りだ。

 

完璧主義で行動できないままでいると
成果が出るのがどんどん先延ばしになり、
大切な時間を無駄にしてしまうことになる、

ということを
僕はこの3年間のノウハウコレクターの経験を通して学んだ。

 

成功法則:インプットにお金を使って、アウトプットの時間を使う

ノウハウコレクター時代の僕は、
インプットに時間ばかり使っていて、
アウトプットに全く時間を使っていなかった。

 

でも、ビジネスで成功するには、

インプットにお金を使って、アウトプットに時間を使う

というのが非常に大事だということも学んだ。

 

これはビジネスだけでなく、
他のあらゆることの成功法則として言えることだ。

 

受験勉強に例えるとわかりやすいが、

インプットにお金を使うというのは、
良い参考書を買うといったことで、
アウトプットに時間を使うというのは
問題を解きまくるってこと。

せっかく先人の知恵が数千円とかで買えるなら、
さっさと買ってしまって、

アウトプットに時間を使った方がいい。

つまり問題を解きまくった方がいいってことだ。

 

もしここで参考書を買わずに、
自分で山に篭って考え込んで

「おー!!!やっと、やっとこの法則を発見したぞ!!!
これを三平方の定理と名付けよう!!!」

とかやっていたとしたら、ただのアホだ。。
いやいやもう発見されてるから、と。笑

 

それを発見しようとしてる間に
周りの受験生はその定理を使って
問題を解きまくってるわけだ。。

だから、せっかく先人たちが
頭を悩ませて獲得してきた知恵は、

お金を払ってでもさっさと
ありがたく手に入れさせてもらって、
その上でアウトプットに時間を使うというのが、
何事においてもうまくいく秘訣だということ。

 

それでは次はいよいよ、
お金を稼ぐことの本質について語っていこう。

【-第4章- 資本主義社会の仕組みとインターネットの可能性。本当の一生安泰とは?】